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このブログでは、子育てが落ち着いた女性が新たな一歩を踏み出すための“自立”をテーマにしています。
私が考える「自立」とは、まず「心の自立」があってこそ成り立つものです。そして、そこに「経済的自立」が加わることで、より自分らしく、強く生きていけるのではないかと感じています。
ただ、経済的な安定を目指すだけでは心が満たされないこともありますし、逆に心の安定だけでは日々の暮らしに不安が残ることもあります。この二つが揃ってこそ、「自分の人生を自分で選び取る力」、つまり本当の意味での“自立”につながるのではないかと思うのです。
この考えについては、別の記事(リンク)でも詳しくご紹介していますので、よろしければそちらもご覧ください。
今日は、その“自立”の中でも「経済的自立」に焦点を当て、私が【派遣という働き方を選んだ理由】について、実体験を交えながらお話ししたいと思います。
「派遣社員」という働き方への考え方
皆さんは「派遣社員」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
「安定がない」「長く続けられない」といったネガティブな印象を持つ方もいるかもしれません。確かに法律上、同じ職場で3年以上働くことは難しいとされていますが、現実には「優秀な人には長く働いてほしい」と考える企業も多く存在しています。
仕事に慣れ、人間関係も円滑なスタッフが、ルール上の期限を理由に退職してしまうのは、企業にとっても大きな痛手です。そのため、企業側が工夫して契約を延長したり、派遣社員を契約社員や正社員として登用するケースも少なくありません。
ただ、私自身は「正社員になること」にそれほど魅力を感じていませんでした。
その理由は、何よりも「自由でいたい」という気持ちが根底にあるからです。
実際に、これまで社員登用のお話をいただく機会がありましたが、そのたびに私はお断りしてきました。安定を手に入れることと引き換えに、働き方や時間の自由を失うことが、どうしても自分には合わないと感じていたからです。
私は新卒で入社した会社に約10年間在籍していましたが、実を言えば「3年で辞めたい」とずっと思っていたのです。しかし、当時の社会の風潮や会社の慣習もあり、なかなか辞めることができませんでした。
決められた業務を毎日淡々とこなすルーチンワークの中で、仕事に対する楽しさもやりがいも見いだせず、朝を迎えるのがつらい日々を過ごしていました。
だからこそ、「辞めたくなったら契約を更新しなければいい」という派遣の仕組みは、私にとってとても魅力的に感じられたのです。
中には「もったいない」「せっかく正社員のチャンスがあったのに」と言ってくれる人もいます。でも、そういった人たちが本当に心から満足して働いているのかというと、私にはそうは見えませんでした。
安定は確かに安心感をもたらしてくれますが、それがそのまま「幸せ」につながるわけではありません。むしろ、私にとっては“自由に選べる働き方”のほうが、ずっと心が満たされるのです。
このブログは、家庭を支える大黒柱としての役割を担っている方ではなく、ある程度の経済的基盤がある中で「自分のために働く」「自立を目指す」女性に向けて書いています。
だからこそ、「安定=正解」とは限らないという視点も、ぜひ持っていただけたら嬉しいです。
派遣社員は守られている
パートタイムなどの直接雇用とは異なり、派遣社員は「派遣会社」を介して働くという仕組みになっています。
つまり、「会社 ⇔ 派遣会社 ⇔ 自分」という三者関係が成立し、お給料の支払いや福利厚生などの管理も派遣会社が担当するため、労働者は企業との直接的な雇用関係ではなく、契約によって守られる立場になります。
たとえば、契約書に記載されていない業務を依頼されたり、想定されていない勤務条件を求められた場合でも、派遣会社に相談すれば、間に入って勤務先と調整してもらうことができます。
契約内容に関するトラブル事例
実際に、私自身もこの仕組みに助けられたことがありました。ある大手企業で勤務していた際、土日開催のイベントに出勤してほしいと依頼されたのですが、私の契約はあくまで「平日勤務のみ」と定められていたため、契約外の業務でした。
最初は直属の上司に「契約外なので難しいです」と伝えましたが、そのさらに上の上司から「契約なんてあってないようなもの」と強い口調で出勤を求められ、断りきれない状況になりかけていました。
そこで、私はすぐに派遣会社に相談し、状況を詳しく伝えました。派遣会社は企業の人事部と確認を取り、最終的には「契約外の勤務を強いることはできない」という正式な回答を得ることができました。結果として、私は土日の出勤をせずに済み、契約がしっかり守られたことで安心して働くことができました。
このような事例からもわかるように、派遣社員は契約内容によってしっかりと守られている働き方であり、理不尽な要求に対しても対応できる仕組みが整っています。
派遣社員は時給が高い
派遣のもうひとつの大きなメリットとして忘れてはいけないのが「時給の高さ」です。
「派遣=フルタイム勤務」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実際には週3日勤務や短時間勤務など、柔軟な働き方が可能な案件も豊富にあります。
そして同じ働き方をしていても、パートなどの直接雇用と比べて派遣社員の方が時給が高めに設定されているケースが多く、その理由として「即戦力として現場に入れる人材を提供する」という派遣会社の方針が関係していると言われています。
もちろん、経験豊富な方に向けた案件だけでなく、「未経験OK」や「ブランク歓迎」といった求人も多数存在し、スキルに不安を感じている方でも安心してスタートできる環境が整っています。
「自分には特別なスキルがない」と思っている方でも、派遣会社に登録し、カウンセリングを受けることで、これまで気づかなかった強みを見出せるかもしれません。
たったひとつの行動で、新しい働き方が見えてくる可能性があるのです。
まとめ|“派遣”という選択肢がくれる自由と安心
「派遣」という働き方は、決して“不安定”なものではありません。契約によって守られながら、自分らしく働き、自由なペースを保てる選択肢でもあります。
また、時給面でもメリットが多く、自立を目指す女性にとっては非常に現実的で魅力的な働き方だと私は感じています。
もちろん、すべての人に向いているとは限りません。ですが、もしあなたが「自分のために働きたい」「新しい一歩を踏み出したい」と感じているなら、派遣という働き方を前向きな選択肢のひとつとして考えてみるのも良いかもしれません。
あなたらしい自立のかたちが、きっとそこにあるはずです。